Shibuya 3D Underground
これまでに誰も見たことがない渋谷の姿を可視化する
複雑な渋谷駅地下空間の3D
Shibuya 3D Underground
渋谷駅の地下が加わる未来とは
普段我々が見ている従来型の地図は、地上の情報のみにとどまることがほとんどだった。地下の構造は、外側からは俯瞰して見ることができないからである。もしも地下の空間も地図で表すことができるなら、地下にも広がる人々の営みを想像することができるだろう。
STUDY#3では、渋谷の地下の活動を可視化するべく、渋谷駅の地下の3Dレーザー計測を行った。計測したのは東急東横線・東京メトロ副都心線渋谷駅のホームとその周辺。安藤忠雄設計による地宙船を中心に、最大幅36m、長さ530m、平均の深さ30mという、地下に巨大な空間が広がるエリアだ。東急東横線と東京メトロ副都心線が相互直通運転を行う、日本でも有数の乗降客数を誇るマンモス駅である。
計測は乗降客のいない、終電後・始発前の深夜帯(AM1:30-4:30)に、4日間を掛けて行った。
計測の手順
計測エリア:渋谷駅東横線・副都心線 B5Fホーム、B4通路、B2・B3改札階
計測者数:4〜6人
1. 測量脚(測量器具設置用の三脚)を任意の設置する
2. 地上レーザー測量機を据えて測量を行う。測量時間は10-15分
3. 地上レーザー測量機を据えた脚に全方位カメラを据え、写真を撮影する。撮影時間は1-5分
4. カメラで撮影している間に、次の地点で①〜③の作業を行う
5. 作業を繰り返して、測量範囲内を網羅するように計測を行う
3Dデータによって明らかになる渋谷駅の断面図
今回計測した範囲は縦350メートル、横400メートルにわたる。そこに「4層5径間ホーム2面軌道4線」の構造が浮かび上がる。
渋谷駅の最大の特徴である「地宙船」。地下に埋め込まれた、全長78m・幅24mの3層構造からなる楕円形のカプセルだ。普段はその半分しか肉眼で確認することができない。
地下階の宮益坂中央改札と地下3階の渋谷ヒカリエ改札付近とは緩やかなスロープで結ばれている。
この段差は、既存の地下階の宮益坂中央改札よりも渋谷ヒカリエ改札付近の床面の高さを下げて階高を高くしたために生まれたもの。東急東横線・東京メトロ副都心線の渋谷ヒカリエ改札付近を快適な空間設計とするための工夫である。その結果、二つのフロアを跨いだ構造となった。
DATA
今回のスタディのデータの軽量版を、クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際 ライセンス(CC-BY)に基づいて公開しています。
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データ仕様
- データ権利者
- 3D City Experience Lab.
- データ形式
- PTS形式データ
- 撮影日
- 2017年03月
- 範囲
- 東急東横線・東京メトロ副都心線ホーム周辺の地下エリア
- 点群間隔
- 10cm
- 座標系
- 世界測地系、平面直角第9系、海面高
※平面直角座標はX(南北)-Y(東西)-Z(高さ)で表されますが、
本データの座標の表記はY(東西)-X(南北)-Z(高さ)となっております。
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